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「軍師の門(上・下)」 火坂雅志

  

乱世に自分の知恵を試したいと願う二人の男がいた。一人は、秀吉の前半生を支えた竹中半兵衛。いま一人は、秀吉の後半生を共に戦った小寺(黒田)官兵衛である。若き日の小寺官兵衛は、軍師の理想像を求めて竹中半兵衛のもとを訪ねる。しかし、半兵衛から「もっと悪くなれ」と言われたことに強い衝撃を受け、軍師の役目は軍略だけではないことに気付く。おのれの才知によって天下に名を残そうとする半兵衛と、軍師としての生き方を模索する官兵衛との間に「義」という絆が結ばれていく。

有岡城の地下牢から生還した黒田官兵衛は、竹中半兵衛の死を知ると同時に、その遺志と軍師の座を引き継ぐ。本能寺の変で信長が倒れたとき、秀吉に「天下への道がひらけた」と進言したのは官兵衛であった。官兵衛は血を流すことを好まず、信義を重んじ、粘り強く交渉することで信頼され、秀吉の天下取りを支えていく。天正十七年(一五八九)、官兵衛は、嫡男長政に家督を譲り「如水」と名乗る。そして秀吉の死後、豊前中津城で隠居生活をしていた如水は、関ヶ原の戦いにおのれの夢を賭ける。

39、40冊目
大河原作となった「天地人」の次の火坂氏の大河後長編第1作は、竹中半兵衛、黒田官兵衛と続く豊臣秀吉の軍師2人を描いた作品。
黒田官兵衛は姫路を本拠としていた武将なので、懐かしい地名も次々出てきて、臨場感の溢れる、楽しい歴史エンターテイメントでした。
9点

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